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ロッキード トライスター (イギリス) : ミニ英和和英辞書
ロッキード トライスター (イギリス)[とらいすたー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
トライ : [とらい]
 【名詞】 1. try 2. (n) try
トライスター : [とらいすたー]
 (n) Tristar, (n) Tristar

ロッキード トライスター (イギリス) ( リダイレクト:ロッキード トライスター (RAF) ) : ウィキペディア日本語版
ロッキード トライスター (RAF)[とらいすたー]

ロッキード トライスター (Lockheed TriStar) は、1984年からイギリス空軍 (Royal Air Force, RAF) で運用されている空中給油機および輸送機。すべて、ブリティッシュ・エアウェイズパンアメリカン航空(パンナム)で運航されていた民間の大型旅客機ロッキードL-1011-500 トライスターから改造された。
== 設計と開発==
イギリス空軍は現在、元ブリティッシュ・エアウェイズ6機と元パンナム3機の計9機のL-1011-500 トライスターを運用している。トライスターがイギリス空軍に導入されるきっかけとなったのはフォークランド紛争である。フォークランド紛争において、現地部隊への輸送を担当していたC-130 ハーキュリーズ空中給油を必要とし、この給油任務には爆撃機から転用されたハンドレページ ヴィクターが就いていた。しかし、この任務従事はヴィクターの機体寿命を縮めることになったため、イギリス空軍は長距離運用能力を維持・向上させるべく、空中給油機や輸送機として使用する目的でフォークランド紛争終結後にトライスターを購入した。
調達にあたっては、当初少なくとも4機のワイドボディの機体をもつ空中給油機兼輸送機の要求が出された。この調達要求が出されたのとちょうど同時期、イギリスのフラッグ・キャリアでもあるブリティッシュ・エアウェイズは自社の保有するL-1011-500型機の売却を望んでいたこともあり、6機をマーシャル・エアロスペース社と共同で入札し〔Prothero ''Air International'' March 1991, pp. 129–130.〕、受注に成功した。1982年12月14日に最初のブリティッシュ・エアウェイズ機が発注され、1984年には追加で3機のパンナム機が発注された〔 ''Air International'' December 1985, p.271.〕。導入された9機のトライスターは2011年現在も現役であり、全機がブライズ・ノートン空軍基地に本拠を置く第216航空隊に所属している。
購入されたL-1011-500は、全機がマーシャル社で軍用機への改造を受けた〔。9機のうち、胴体後部にプローブアンドドローグ方式の空中給油装置を取り付け(2基装備されているが、片方はバックアップ用であるため同時には使用されない)兵員輸送と空中給油が可能な2機は命名規則に従ってトライスター K1と称された。このK1の仕様をベースに、さらに貨物輸送能力が追加された4機は、同じく命名規則に従ってKC1と名付けられている。また、残りの3機については兵員輸送機(空中給油能力を持たない)であり、このうち2機がC2、C2とはいくつか異なる電子機器と内部構造を持つ残りの1機がC2Aと命名されている〔〔C2Aは本来給油機に改造されK2と命名される予定だった。C2と内装が異なるのはその名残である。〕。イギリス空軍では、イラクにおいて地上砲火から機を守るため、トライスターにフライトデッキの装甲化と指向性赤外線妨害機の搭載を含むコクピット改良・更新のため総額2,200万ポンドで契約された近代化改修プログラムを実施している〔Winchester ''Air International'' January 2009, pp.52—53.〕。
イギリス空軍では2010年代の中頃にトライスターの退役を予定しており、その後は現在計画中の(Future Strategic Tanker Aircraft, FSTA)により、新型機に更新されることとなっている。この新型機については、EADSロールス・ロイスを中心とする連合がエアバス A330 MRTTを、ブリティッシュ・エアウェイズやボーイングBAEシステムズを中心とする連合がボーイング767の改造機をそれぞれ提案し〔ブリティッシュ・エアウェイズが現在運用しているボーイング767型機を中古で購入し、それにボーイング社やBAEシステムズが空中給油機としての改造を施すというもの。〕、交渉の結果2004年1月にEADS連合が契約を獲得し、A330 MRTTが導入される予定である。
しかし、アメリカ空軍の次世代空中給油機選定計画であるKC-Xにおける選定の混乱はFSTAプログラムにも混乱を招いている。トライスターと共にイギリス空軍で空中給油機として使用されているビッカース VC-10の寿命が近づく中、こうした状況を受けて、トライスターの改造・納入実績を持つマーシャル社は〔マーシャル社は、FSTAプログラムにおいてはブリティッシュ・エアウェイズ-ボーイング連合側のメンバーでもあった。〕、余剰となっている旅客機型トライスターを中古で購入し、空中給油機に改造することでトライスターをさらに増備する案を提案した。マーシャル社の提案によれば、総額130億ポンドでVC-10の代替需要を満たすことができたが、この提案は受け入れられなかった〔 Winchester ''Air International'' January 2009, p.53.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ロッキード トライスター (RAF)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lockheed TriStar (RAF) 」があります。




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